実はオリンピックも反対です
コンパクトなオリンピックはどこへ行ったのか
もくじ
はじめに
前回の記事で、サマータイム導入反対の記事のときにも触れましたが、オリンピックの開催には反対です。
石原慎太郎が都知事だったときに「何を寝言を言っているんだ?」と思っていました。
前回と今回のオリンピックについて考えてみる
前回のオリンピック(1964)のときは
最初(1964年)のオリンピックのときはまだ生まれてはいなかったのですが、今ほど道路や線路が整備されているわけではなく、東京都でもまだ未舗装の道が多かったと聞きます。
ですので、最初のオリンピックのときは「これから」育っていく街にオリンピックを誘致して、多くの客を呼び込み経済効果を生み出す考えだったわけです。
その目論見は見事に当たり、東京は世界でも有数の年に成長をしました。
もちろん全部が全部良かったわけではないかと思いますが、概ね成功したと言えます。
今回のオリンピックは
今の東京は成熟しきっていて、これから先に大きく育っていく場所がありません。
競技場の土地も足りませんし、マラソンのコースを選定するのも難しいです(一応もう決まっていますが)。
オリンピック開催期間前後はマラソンコースだけでなく、首都圏に相当の渋滞が発生する可能性が大きく、物流や旅客に相当の影響を及ぼしかねません。
なんで反対なのか?
サマータイム導入だけで反対しているわけではないんです。
東京オリンピック誘致の頃から反対だったので、それは実は大きな反対理由ではないんですね、
テーマがぶれている
石原都知事(当時)が目指していたオリンピックは「コンパクトな」オリンピックです。
まずは予算
ですが、新国立競技場だけでリオオリンピックの予算と同等の金を必要としています。
これはリオの物価とかの関係もあるので一概に大きいとは言えませんが、その前のロンドンと比較しても約3倍、3兆円の費用がかかると言われています。
コンパクトはどこへ行ったのでしょうか?
次に開催場所
さて、このオリンピックは「東京」オリンピックです。
ですが神奈川や埼玉、まあこのへんは1万歩ほど譲っていいとします。
それどころか静岡や福島、宮城まで使って競技をしようというのです。
もうこれは東京オリンピックではなく東日本オリンピックというべきでしょう。
これは選手ファーストと言っていたことと完全に相反しますし、やはりコンパクトではありませんよね。
東京都だけでやるオリンピック
確か石原慎太郎氏はそのような趣旨の発言をしていたはずです。
ですが、上記の通り東京都以外にも開催地がありますし、その他にも足りない予算を国から計上してもらっています。
挙句の果てにはオリンピック期間中は通販をしないようにとの通告が、日本全国を巻き込む国民総出のオリンピックだ!!(ふざけんな!!!)
ボランティアの募集もひどい
さて、オリンピックにはボランティアが欠かせません。
しかし、このオリンピックにおいてもボランティアは酷い扱いを受けています。
交通費なし、食費なし、宿泊費なしすべて自腹でお願いしますとのこと。
被災地であれば募集ではなく、善意で自ら行くものなので、結果的にその様になってしまっても仕方がありません。
ですが、東京オリンピックの場合は最初からすべて自腹を強要しています。
近くに住んでいる人ならいいですが、遠方から来た人に宿泊場所の提供もできずにボランティアに来い、とは何事か!
実際、「これくらいの事しかできませんがボランティアに参加してもらえないでしょうか」的な案内なら構いませんが、「全部自腹ですがボランティアに来て」では行こうと思っていたものも行きたくなくなります。
事実、ボランティアの人数が足りないらしく近隣の大学生にのランティアを強要するようです。
これはまるで学徒動員、戦時中な感じがします。
クリーンではない
もう最初から佐野研二郎デザインのオリンピックロゴからクリーンさのかけらがありません。
選定がブラックボックスですし、何よりもパクリデザインで一世を風靡しました。
新しいロゴマークも最終選考の前が完全にわかりませんし、イメージキャラも最終案はどうしてあの3案になったのかがわかりません。
すべての小学校で投票をしてイメージキャラを決めるとのことでしたが、私の子供の小学校では投票がありませんでした。
「都内の」すべての小学校と最初から謳っていれば文句もないのですが、それは聞いていません(少なくとも私は)。
公平性の欠片もありませんね!
サマータイムの導入
これは実行されるかわかりませんが、導入されると日本全体が大きな混乱に巻き込まれます。
しかもオリンピックまでの限定って、どれだけ予算がかかるかわかりません。
本当にやめていただきたい。
さいごに
おそらく東京オリンピックは成功します(表面的には)。
しかしながら、その後の日本経済を考えると怖くて仕方がありません。
では