教えることは教わること

企業研修の話の続きです。
アイキャッチ画像は全く関係ありません。
個人情報保護法の観点から写真は一切ありません。
申し訳ありません。
目次
開始して2週間以上経って思うこと
学ぶことがいっぱい
職業訓練でJavaを教えているときでも学ぶことは多いのですが、企業研修の子たちは若いので発想が豊かです。
私は講義の内容に対しての質問パターンをいくつか想定していることが多いのですが、そこから外れた質問がとても多いです。
つまり、自分では「A=B」以外の解答が通常なかったとすると、生徒は「A=C」の場合は?ときいてきます。
「え?ここでCを当てはめるの?聞いたことない」と自分の知識のあやふやな部分を改めて学習する必要が出てきます。
もちろん職業訓練でもそのような質問はあるのですが、新人研修だと比較にならないほど多いです。
レベル差が顕著に出る
研修生の中には初学者でない子も一定数いるのですが、その多くは初学者です。
私の持っている資格より高級な資格を持っている子もいますが、資格所得のために得た知識なので身になってい子が多かったりします。
で、そろそろJavaとその周辺の学習が終了するのですが、レベル差が顕著に出ています。
自分で考えながらプログラムが打てる子、テキストの中身を理解しながらプログラムを作る子、テキストのサンプルを丸写しの子と様々です。
普通の講義で2~3ヶ月で行うものを2週間に詰め込むわけですから当然です。
他の講習と違い、どうしても理解の早い子と遅い子の差が大きく出てきてしまいます.
この顕著な差をどう埋めるのかが、講師としての私の腕の見せ所だと思います(サブですが)。
基本的には、出来ない子のバックアップを中心にしていき、できる子も自分の課題がこなせたら出来ないことのバックアップに回ってもらうようにしていきます。
まあ、当たり前と言ったら当たり前ですが、意外と大変です。
先程の想定外の質問というのはこういった子から大体されますし、タイピングが遅いのを手伝うわけにも行きません。
ただ最低限、Javaのプログラムの中身が何を書いているのかは判るようにしてから、巣立ってほしいとは思います。
とにかく楽しい!
こんなことを書いていると、とても大変で退屈な作業のように見えるかもしれませんが、私にとってはとても楽しい仕事です。
大変なのは大変なのですが、生徒たちが次のステップに行ったときの充足感がとてもたまらないです。
多分、他の仕事よりも結果が見えやすいのがいいのかもしれません。
研修や訓練って最終的なゴールが明確に見えていることが多いので、仕事の進め方がわかりやすいですよね。
一人が教えたことが他の多くの人に伝播していくのも嬉しいですね。
まあ、これはどんな講師をしていても変わりのないことではありますが……、
今更だけど黒い
よくよく考えると黒いんですよね、教室が。
男女関わらず皆スーツを着てくるので、教室は真っ黒です。
たまに教室が熱くて上着を脱いでもせいぜいんモノトーンですよね。
職業訓練や他の講義ではカジュアルな服装がOKなことが多いので、そんなに真っ黒にはなりません。
企業研修と違ってスーツで来る人は多くても2~3人です。
私達講師も常にスーツなので、本当に真っ黒な印象があります。
帰社日がある
企業研修は他の会社から大事な社員をお預かりしているわけですから、当然彼らは本来所属する自分の会社へ帰るときがあります。
帰社日に何をするのかはわかりませんが、おそらく授業の進捗状況などを聞くのでしょう。
職業訓練とかでも認定日というのがあったりして、その日はハローワークへいく必要があるのですが、その日は授業を抜け出していくことがほとんどです。
しかし、企業研修における帰社日というのは、その日の研修が終了してから行くことになっています。
研修は普通の仕事と同様の時間に終わるのですから、帰宅は大変遅くなることでしょう。
研修施設→移動→会社(報告?)→移動→帰宅、という流れでしょうから、かなり大変であろうことは想像できます。
みんなまだ20代なのに大変だなぁ、とおもいます。
この頃の私は、もっと遊び呆けていましたから……、(だからいま苦労しています)
さいごに
今までと違うことをすると本当に学ぶことが沢山あります。
タイトルにも書きましたが「教えることは教わること」って本当だなって思います。
これは「鈴木みそ:限界集落温泉」に載っていた登場人物の一人が言ったセリフなんですが、講師になってとてもよく気付かされました。
多分自分ひとりで何かしているよりも、人に教えたほうが得るものは多いような気がします。
私は結構なおっさんですが、未だに知識欲が旺盛で覚えられることがあると嬉しくなってしまうタイプの人間です。
だから講師という職業が楽しくてしようがないんだと思います。
若いうちに教職の資格撮っとけばよかったなぁ、と今更後悔しています(Java講師に資格は必要ありません)。
では